こんにちは、定職就かずのお気楽旅人、チェルです!
当サイトでは、バックパッカーとして世界中を一人旅してきた筆者が、リアルな旅の体験や、これから旅する方に役立つ情報をシェアしています。
「初めての海外旅行で、どこに行こうか迷う……」
「ハンガリーってどんなところなの?」
「実際に旅行した人の記事が読みたい!」
そんな思いを抱える方にピッタリな内容をお届けします。
トルコから始まったバックパッカー生活も、今回で最終回!
ヨーロッパ一人旅で最後に訪れたのは、ハンガリーの首都・ブダペスト。
魅力あふれる観光スポットをたっぷり巡ってきました。
この記事では、実際に訪れたときの感想とともに、現地の様子やおすすめスポットについて振り返ります。
次の旅行に迷っているあなた、きっとハンガリーも候補に入るはず!
ぜひ最後まで読んで、ハンガリーの魅力を発見してください。
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前回訪れた場所はこちら
ヨーロッパ一人旅の始まり・トルコ編はこちら
ハンガリーってどんな国?
ハンガリーは、中央ヨーロッパに位置する、1000年以上の歴史を持つ内陸国。
西にオーストリアやスロベニア、北にスロバキア、東にウクライナやルーマニア、南にセルビアやクロアチアといった国々に囲まれています。
※参考:外務省 ハンガリー基礎データ
温泉文化が盛んで、四季がはっきりしているので、日本人にもなじみやすい国と言えます!
観光名所としては、ハンガリー国会議事堂や、セーチェーニ鎖橋、ブダ城、ドナウ川沿いから見る首都・ブダペストの美しい景色などが有名です。
国土の大部分はなだらかな丘陵が広がり、自然も豊かで、特に中欧最大の湖であるバラトン湖は、リゾート地としても人気があります。
また、パプリカパウダーをふんだんに使ったハンガリーの伝統料理・グヤーシュ(グーラッシュ)や、世界的に評価されるトカイワインなどは、ぜひ味わいたい一品ですよね!
ハンガリー・ブダペスト一人旅の旅程
ポーランド・クラクフ→スロバキア・ズディアル(バスで約2時間半)→ハンガリー・ブダペスト(バスで約7時間)
スロバキア・ズディアルで一泊
前回の旅先、ポーランドのクラクフから、ハンガリーのブダペストに向かう途中で、スロバキアのズディアル(Ždiar)という小さな村に立ち寄りました。
クラクフからズディアルまではFlixBusで2時間半、料金は19€(ユーロ)(記事執筆時点で約3,000円)でした。
都市部を巡ることが多かった今回のヨーロッパ一人旅の中で、自然が豊かな場所が恋しくなり、道中のこの村で1泊することに!
ズディアルは、広大な自然に囲まれた静かな村で、人の声よりも、放牧されている動物たちの鳴き声のほうがよく聞こえるほど!
滞在中は、日々の喧騒から離れ、リラックスした時間を過ごせました。
ただし、大自然に囲まれているため、ズディアルには最低限のお店しかありません。
宿から歩いて行けるコンビニも訪れたものの、あいにくの臨時休業……。
そんなときに出会ったのが、コンビニの近くにあった地元のレストラン「Koliba Sova」です!
ズディアルのおすすめレストラン「Koliba Sova」
「Koliba Sova」は、ホテル内のレストランですが、予約なしでも利用できました。
訪れたときには賑わっていて、地元の人たちにも人気のようです。
店内は、内装や雑貨がとてもかわいらしく、ついキョロキョロしてしまうほど魅力的。
店内のBGMには、おそらくスロバキア語の民謡が流れていて、ほっこりとした雰囲気を楽しめました!
メニューの内容がわからなかったので、とりあえず店員さんのおすすめを注文。
運ばれてきた料理は、手前に柔らかい豚肉にチーズソースがかかった一皿と、奥にはコールスローのようなサラダが添えられていました。
では、いただきます!
モグモグ……。
豚肉は、フォークで刺しただけでほろりと崩れるほどの柔らかさで、とてもジューシー!
脂っこさがなく、絶妙な火加減で仕上がっていました。
豚肉も美味しかったですが、なんといってもこのチーズソースがおいしすぎる!!
しつこさがまったくなく、独特な風味がクセになるおいしさで、最後の一滴まで楽しみました。
この料理は、今回のヨーロッパ一人旅でもトップクラスのおいしさでした!
ぜひ、白米と一緒に食べたくなる一品。
値段は20€(記事執筆時点で約3,400円)と少し高めでしたが、その価値を感じられる満足感のある体験でした。
ズディアルからハンガリー・ブダペストへ
ズディアルで1泊し、いよいよ最後の目的地であるハンガリー・ブダペストへ向かいます。
移動手段はFlixBusで、ズディアルからブダペストまでは7時間のバス旅。
料金は40€(記事執筆時点で約6,300円)でした。
これが、今回のバックパッカー生活での最後のバス移動。
実は、旅を始める前は長時間のバス移動に少し不安を感じていましたが、今ではすっかり慣れ、長時間の移動もへっちゃらに!
ヨーロッパ一人旅を通して、環境適応力がぐんと成長したのを感じます。
バックパッカー生活は、新たな挑戦と成長のきっかけをたくさん与えてくれました!
ドナウの真珠・ブダペストの魅力
ブダペストは、ハンガリー中北部に位置する最大の都市で、同国の首都でもあります。
その美しい建築や歴史的な遺産、ドナウ川沿いに広がる絶景から、「ドナウの真珠」とも称されます。
ドナウ川を挟んで西岸のブダ地区と、東岸のペスト地区に分かれており、それぞれ異なる魅力を持っています。
ブダ地区は丘陵地帯で、ブダ城や漁夫の砦、マーチャーシュ教会などの、観光スポットが多く集まっています。
ペスト地区は都市の中心部で、ビジネスやショッピングエリアが広がり、ハンガリーの国会議事堂や、聖イシュトヴァーン大聖堂、英雄広場などが有名です。
▼ハンガリーの国会議事堂のギャラリーぺージはこちら
街は「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として世界文化遺産にも登録されています。
ハンガリー一人旅でブダペストを観光
今回の一人旅では、ブダペストの美しい街並みを散策しながら、さまざまな観光スポットを巡りました。
- 世界一美しいと称される国会議事堂
- 悲しき過去を刻むドナウ川歩道の靴
- ブダペストの象徴・セーチェーニ鎖橋
- 歴代の王の居城・ブダ城
それぞれ振り返っていきます。
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世界一美しいと称される国会議事堂
ハンガリーの国会議事堂は、ペスト地区のドナウ川沿いに位置する、ブダペストを象徴する建物の一つ。
その豪華な内装とお城のような外観から、「世界で最も美しい国会議事堂」とも称されています!
1885年にハンガリー建国1000年を記念して建設が始まり、1904年に完成しました。
建築様式は、ネオゴシック様式を基調としつつ、ルネサンスやバロックの要素も取り入れられています。
左右対称の外観、中央にそびえる高さ96メートルのドームが特徴で、全長268メートル、幅123メートルの大きさを誇ります。
内部には大理石や金箔、貴重な木材が使用され、豪華で荘厳な空間が広がっています。
内外には200体以上の石像や、ステンドグラスがあしらわれ、細部まで手が込んだ装飾が見どころです!
夜にはライトアップされ、ドナウ川越しに眺めると、昼とは違った幻想的な美しさを楽しめます。
私が訪れたのは朝早い時間で、観光客が少なく、天気も良かったので、青空を背景に国会議事堂がとてもキレイに見えました。
間近で見ると、その細かな装飾が美しく、「これは本当に国会議事堂なのか?」と思うほどで、まるで教会のような雰囲気でした!
悲しき過去を刻むドナウ川遊歩道の靴
ハンガリーの国会議事堂からセーチェーニ鎖橋に向かって歩くと見えてくるのが、ドナウ川沿いに静かに並ぶ靴のモニュメント。
この場所には、悲しい過去が刻まれています。
第二次世界大戦中、ハンガリーはナチス・ドイツの占領下に置かれ、ヒトラー率いるナチスによる「ユダヤ人の殲滅」という国家政策が徹底されました。
この政策のもと、ハンガリー周辺で暮らしていたユダヤ人たちはドナウ川沿いに並ばされ、靴を脱がされた後、背後から射撃されて命を奪われたといいます。
この場所だけでも、約2万人もの命が失われたと伝えられています。
足元に並ぶ金属製の靴は、そのような犠牲者の方々をしのぶために作られたものです。
私がこの地を訪れたのは、アウシュビッツ強制収容所を訪れてからわずか1週間後のこと。
アウシュビッツで体験した歴史の重みがまだ鮮明に残る中で、この場所へ足を運ぶことにしました。
▼アウシュビッツ強制収容所を訪れたときの記事はこちら
大人と子どもの靴が混ざって並ぶ光景は言葉にできない悲しみで、胸が締めつけられるような思いがしました……。
周りには観光客はあまりおらず、花束やお菓子が手向けられ、今も現地の人々に大切にされている様子が感じられました。
アウシュビッツを訪れたときにも感じましたが、戦争の悲惨さ、そして目を疑いたくなるような出来事がかつて現実にあったことを改めて痛感させられました。
今、世界が再び不安定な方向へと動いている時代だからこそ、私たちはこの歴史を知り、海外旅行を通じて感じたことを自分自身のこととして考え、行動に移すことが大切だと感じました!
ブダペストの象徴・セーチューニ鎖橋
セーチェーニ鎖橋は、ドナウ川に最初に架けられた橋で、ブダペストを象徴する存在の一つ。
全長は375メートル、幅員は16メートルで、両岸には2頭ずつのライオンの彫像が設置されています。
近くで見ると、その迫力とおごそかな雰囲気に圧倒されました。
この橋が建設されるまでは、洪水のたびに流される危険な浮き橋がブダ地区とペスト地区を繋いでおり、簡単に往来できない状態でした。
そんな状況を変えたのが、イシュトバーン・セーチェーニ伯。
彼の尽力のもと、1839年にセーチェーニ鎖橋の建設が始まり、1849年にブダ地区とペスト地区を安全に繋ぐ橋として完成したのです。
以降ハンガリーの首都を彩るシンボルとなったセーチェーニ鎖橋でしたが、第二次世界大戦時の1945年にドイツ軍によって爆破されてしまいます。
その後、戦後になってから再建が決まり、1949年には再び開通。
再建された橋の鋼材の55%は、ドナウ川に落ちた橋の一部など元の橋の部材を再利用したものなのだそう!
当時の人達の熱意と、不屈の精神が感じられますね!
夜にはライトアップされ、昼間とはまた違う幻想的な雰囲気が楽しめます。
私は午前10時ごろに訪れましたが、写真を撮っている観光客がたくさんいました。
クルーズ船の発着地となっているためか、周辺は観光客などで一気に人通りが増えます。
国会議事堂から徒歩約10分とアクセスも良く、ドナウ川沿いを散策しながらの訪問や、ブダ城観光のついでに立ち寄るのもおすすめです!
歴代の王の居城・ブダ城
ブダ城(ブダ王宮)は、ドナウ川の西岸にそびえる丘の上に建つ城で、「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として世界文化遺産にも登録されています。
もともと13世紀に近隣諸国の侵略に備える要塞として建てられましたが、その後、ハンガリー王国の王族が居住する王宮として利用されてきました。
17世紀にはオスマン帝国による占領で一部が破壊され、18世紀にハプスブルク家が再建。
19世紀のハンガリー革命で再び壊滅的な被害を受け、その後も幾度となく破壊と再建を繰り返し、1980年代の修復工事で現在の姿となりました。
こうした歴史からブダ城は、ゴシックやルネサンス、バロックといった多様な建築様式が見られ、現在の建物は主に18世紀のバロック様式が特徴です。
この建物の奥には、ブダペスト歴史博物館や国立美術館、セーチェ二国立図書館などの施設があります。
中庭には、マーチャーシュの噴水や、ハンガリーの偉人たちの彫像なども多数並んでいます。
それぞの施設に入る場合は入場料が必要ですが、城の外観や中庭を見学するだけなら無料で楽しめます!
ロープウェイを使って丘を登ると、雄大な城が目の前に現れましたが、その姿は城というよりも、国会議事堂のような威厳ある雰囲気を感じさせました。
観光地として人気が高く、私が訪れた12時ごろには、多くの団体客で賑わっていました。
個人旅行者よりも団体で訪れる観光客が多かった印象です。
※私が訪れたときは、周辺の建物は大規模な改修工事中でした。
ブダ城から眺めるブダペスト市街の美しい街並みは、日中でも夜でも素晴らしいので、ぜひ訪れてほしいおすすめのスポットです!
ブダ城へのアクセス方法
ブダ城へは、丘の上まで楽に行けるロープウェイを利用するのが便利です。
乗車時間は片道5分で、往復料金は5,000Ft(フォリント)(記事執筆時点で約2,200円)とかなり高額ですが、頂上まですぐに到着します。
体力に自信がある人は、ロープウェイ近くの階段を使って徒歩で登るのもおすすめ!
景色を楽しみながら、のんびり登れます。
実は、私は料金を確認せずにチケットを買ってしまい、少し後悔しました笑
頂上からは、ブダペスト市街の美しい街並みを一望できます!
私は天気が良く、朝早い時間に行ったため、太陽の光と木々の緑、空とのコントラストが絶妙で、建物のオレンジ色の屋根が街並みの美しさを一層引き立てていました。
「ここに来てよかった!」と感じる瞬間でした!
ケーブルカーを降りて左側に進むと立派な門があり、そこをくぐるとブダ城の正面へ到着します。
【おまけ】ブダ城の主?
街行きのロープウェイ入口付近で、のんびりとくつろぐ猫に出会いました。
通行人が横を通り過ぎたり、写真を撮ったりしてもまったく気にせず、まるでブダ城の主のように堂々とリラックスしている様子。
この日の気温は25℃前後で穏やかな気候だったためか、猫も気持ち良さそうに日向ぼっこをしていました。
街の雰囲気と猫ののんびりした姿に、ほっこりする素敵なひとときが過ごせました!
ついに帰国のとき
ハンガリーは、ヨーロッパの中で日本行きの航空券が安く買える国の一つです(乗り継ぎあり)。
そのため、今回のヨーロッパ一人旅の最終地点は、ハンガリーと前から決めていました!
今回利用した航空会社は、中国南方航空です。
航路 | 航空会社 | 所要時間 |
---|---|---|
13:00 リスト・フェレンツ 出発 05:55 白雲空港(中国)到着 | 中国南方航空 | 10時間55分 |
09:05 白雲空港 出発 14:20 羽田空港 到着 | 中国南方航空 | 4時間15分 |
機内は清潔感があり、アメニティも充実していました。
ポーチの中には、特殊な形状の歯ブラシと歯磨き粉、くし、耳栓などが入っていて、予想以上の内容にテンションが上りました!
機内食は、魚か肉(牛肉または鶏肉)から選べましたが、私は魚を注文。
しかし水気が多く、味付けが好みではなかったので、少し残念でした……。
日本に到着
ついに日本に到着!!
羽田空港に到着し、荷物受け取りのエリアへ。
空港スタッフが、ベルトコンベアから流れてくる荷物を一つ一つ丁寧に受け止め、取っ手が取りやすいように位置を調整している様子が印象的でした。
いくつもの国を訪れてきましたが、こうした配慮を見せるのは日本ならではですね。
帰国してさっそく、日本らしい一面に触れ、改めて「日本に帰ってきたんだな」と実感!
この配慮に触れると、海外からの訪問者が驚く理由も納得です。
ヨーロッパ一人旅を通して
ついに、2024年5月21日から始まった1ヶ月半のバックパッカーでのヨーロッパ一人旅が終わりました!!
当初、こんなに多くの場所を回る予定ではなかったのですが、最終的に11カ国・24都市を周遊することに!
短期間でよくこれだけ回れたなと、自分でも驚いています。
私は、死ぬまでにやりたいことをリストアップし、それを実行することを自分の人生の課題にしています。
今回のバックパッカー旅も、そのリストの一つでした。
今回の旅の準備期間は約1年。
準備の時間さえも楽しめたので、苦ではありませんでした!
今回の旅を通して一番感じたことは、「思い立ったが吉日」ということです。
「あれをしようかな?」
「でもどうしようかな?」
と悩むよりも、ある程度考えたらまず行動してみる。
そして失敗したら別のやり方を試す。
この繰り返しが大切だと学びました。
もちろん、考えているだけでは誰も助けてくれませんし、特に海外では自分の行動がすべてです。
失敗して壁にぶち当たるくらいが、自分には合っていると実感しました笑
時にはネガティブな気持ちになることもありましたが、それも含めて受け入れつつ、楽しく、頑張らずに無理のない範囲で挑戦を続けます!
この旅でまた一つ、やりたいことを達成できました!
次は何を達成しようかな?
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回でバックパッカーが行くヨーロッパ旅行記は最終回となります。
この旅では、多くの国や都市を巡り、日本とは異なる文化や食事をはじめ、観光地巡りや、その地でのトラブルなど、さまざまな経験ができました!
すべて一人で計画し、実行してきた分、多方面で自分の成長につながったと思います。
この貴重な経験を、これからの人生に活かし、次の挑戦へとつなげていきたいです!
次回は、今回の旅の総額についてお話しします。
ヨーロッパを1ヶ月半バックパッカーで旅行すると、滞在費や交通費、生活費などがどれくらいかかるのか、その詳細をお伝えしますので、ぜひお楽しみに!
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