こんにちは、定職就かずのお気楽旅人、チェルです!
バックパッカーとして世界中を一人旅してきた筆者が、リアルな旅の体験や、これから旅する方に役立つ情報をシェアしています。
「パスポートはなぜ必要なの?」
「海外旅行に行きたいけど、パスポートがない……」
「パスポートを取得するにはどうしたらいいんだろう?」
こんな悩みや、疑問を持つ方も多いと思いのではないでしょうか。
そこで今回は、海外旅行に欠かせないパスポートの基本情報から、注意点、取得方法までを初心者向けに分かりやすく解説します。
海外旅行の第一歩として必要なパスポート。
申請の流れや注意点をしっかり押さえて、スムーズに取得しましょう!
▼初心者講座①はこちら
海外旅行で必須のパスポートとは
パスポート(別名:旅券)は、各国の政府および外務省が発行する、世界で通用する国際的な身分証明書のことです。
渡航先の国に対して、パスポート所持者の国籍や氏名・年齢などの身分を証明するとともに、その人が支障なく安全に旅行できるよう必要な保護と扶助を要請する書類でもあります。
パスポートは異国の地で、自分自身を明確に証明できるほぼ唯一の手段です。
そのため海外に行く際は、パスポートが必須になります!
パスポートの種類は5種類
意外と知られていませんが、パスポートには5種類あります。
- 有効期限が5年の一般旅券
→表紙の色は紺色で、申請日に満18歳未満の方は有効期限5年のパスポートのみ申請可能 - 有効期限が10年の一般旅券
→表紙の色は赤色で、申請日に満18歳以上の方は5年か10年のどちらかを選択して申請可能 - 公用旅券
→表紙の色は緑色で、国会議員や公務員などが公務で渡航する場合のパスポート - 外交旅券
→表紙の色は茶色で、皇族や閣僚などが公務で渡航する場合のパスポート - 緊急旅券
→表紙の色は紺色で、在外公館において特別な理由でのみ発給されるパスポート
一般的には、旅行計画に合わせて5年用または10年用を選びましょう。
有効期限の違いや、査証(ビザ)欄のページ数の違いがありますが、パスポートとしての機能や効力は同じです。
査証欄のページ数については、有効期限5年用が32ページ、10年用が48ページです。
パスポートが必要になる場面
世界のほとんどの国では、外国人の入国や滞在を認める条件の一つとして、パスポートの携帯または呈示(ていじ)が求められます。
また、自国民の出国・帰国の際にもパスポートの携帯または呈示が義務付けられています。
つまり、パスポートがないと日本から出国することもできないんです!
海外では、以下のような場面でパスポートを見せる必要があります。
- 空港での出入国審査のとき
- ビザ(査証)を申請するとき
- 国際線飛行機や、海外でホテルにチェックインするとき
- トラベラーズ・チェックを使うとき
- 警察などから身分証明書の呈示を求められたとき など
このほか、外国滞在中にトラブルや事件に巻き込まれた場合、病院を受診した場合などに呈示を求められることもあります。
海外旅行で必須のパスポート取得の流れを3ステップで解説
パスポート取得までの流れは、大きく別けて3つです。
通常、パスポートの申請から受領までは1週間程度かかるので、余裕を持って申請手続きを行うことをおすすめします!
1つずつ解説してきます
【STEP1】必要書類を準備|申請に必要なものは5つ
まずは、必要書類を準備しましょう。
パスポートを発行するには、下記の5つの書類が必要です。
不備があると受理されなかったり、一つでも忘れると申請ができなかったりするので注意しましょう!
ダウンロード申請書は、署名以外の手書きが不要なうえ、自宅で記入を済ませて申請窓口に持っていくので、申請日当日の時間が節約できます。
また書き損じた場合も、再度申請書をもらいにいく手間が省けて、とても便利!
なお2023年3月27日からは、パスポートの更新(切替申請)のみオンラインでもできるようになりました。
オンラインの手続きには、マイナポータルとマイナンバーカードを利用するうえ、対象条件がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
【STEP2】申請窓口で申請|各都道府県のパスポート申請窓口へ
必要書類が揃ったら、住民登録をしている都道府県のパスポート窓口で申請します。
都道府県によって申請する場所は異なりますが、基本的に市町村ごとにパスポート発行の窓口があることが多いです。
パスポート申請を検討している方は、自分がどの場所で申請するかを早めに調べておきましょう。
各都道府県別のパスポート申請や受付、交付場所については、外務省のホームページをご覧ください。
【STEP3】交付窓口で受領|交付までの目安は「最短1週間、遅くても1ヶ月以内」
パスポートを受け取るときは、次のものを用意して、申請した窓口に行きます。
- 本人確認書類
- 申請時に渡された受理票(受領書)
- 申請手数料(収入証紙および収入印紙を受領証に貼付。現金払いの場合もあり)
※都道府県によっては印鑑が必要
パスポートは申請してから手元に届くまでには、最短で約1週間が目安となっています(土・日曜、祝日は除く)。
しかし、手続きを行う窓口によっては前後する可能性があり、遅い場合は数週間かかることもあります。
そのためパスポートの申請から交付までの期間は、「最短1週間、遅くても1ヶ月以内」と覚えておけば問題ないです!
パスポートを持っていないと、日本からの出国はおろか、海外航空券を取ることもできません。
さらに、申請してから受取までには時間がかかってしまうので、余裕をもって手続きしましょう。
パスポートの発行にかかる費用
パスポート申請時には料金はかかりませんが、受取時に手数料がかかります。
パスポートの種類と、申請した方の年齢の組み合わせで、必要な手数料は次のように異なります。
申請の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計 |
---|---|---|---|
5年間有効なパスポート (12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
5年間有効なパスポート (12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
10年間有効なパスポート | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
残存有効期間同一旅券 | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
※外務省:パスポート(旅券)発給申請の手数料(クリックするとpdfが開きます)
手数料は、申請した窓口で支払います。
都道府県によっては現金払いのところもあるので、現金も用意しておきましょう。
すでにパスポートを持ってる人は、残存有効期間に注意!
パスポートの有効期限までの残りの期間を、「残存有効期間」といいます。
たとえば、有効期限が2029年4月1日のパスポートの場合、2029年1月1日時点での残存有効期間は3ヵ月となります!
滞在期間がパスポートの有効期限内であれば大丈夫と思われがちですが、実は一定以上の残存有効期間がなければ入国自体ができない国もあります。
滞在期間や目的によって国ごとに異なりますが、観光目的であればおよそ3~6ヵ月以上必要となります。
たとえば、シンガポールへ観光に行く際は入国時に6ヵ月以上、シェンゲン協定加盟国(フランスやドイツ、オランダなど)へ観光に行く際はシェンゲン圏を離れる日から3ヵ月以上の残存有効期間が必要とされています。
▼シェンゲン協定についてはこちらで説明しています
パスポートの残存有効期間が1年未満となった場合や、査証ページが見開き3ページ以下となった場合は、更新手続き(切替申請)できます。
窓口での手続きはもちろん、オンラインでの申請も可能です。
もし有効期限が切れてしまっている場合は、再発行(新規申請)手続きを行いましょう。
必要書類と期限切れのパスポートを、申請窓口に持参してください。
海外旅行に必須のパスポートを取得するときの注意点まとめ
下記の点を踏まえて、早めにパスポートを取りましょう!
必要書類や手数料が変わる可能性もありますので、最新の情報を確認してから申請に行ってください。
※外務省:パスポートの申請から受領まで(初めてパスポートを申請するとき等の例)
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